あの時を振り返る/全校スピーチ大会&音楽祭

2020年2月13日に浦和パルコで開催された「全校スピーチ大会&音楽祭」は盛況のうちに幕を閉じました。様々なテーマで各校代表がスピーチをしたほか、中国、ネパール、ベトナム、インド、バングラデシュなど各国の踊りや歌が披露されました。あのときを振り返り、浦和校、埼玉校の出場者にインタビューをしました。

<スピーチ>

【埼玉校】デマ・サンゲイさん(ブータン女子)

Q、スピーチのテーマは「今まで頑張ってきたこと、日本人に言いたいこと」でしたね。なぜ、このテーマを選びましたか。

A、私が日本へきて今まで何を感じたか、友人や先生に知らせたかったからです。スピーチを聞いてみんなに頑張ってもらいたいと思いました。

Q、日本人に言いたいことは何ですか。

A、一部の日本人ですが、外国人に冷たい人がいます。日本人どうしは話さなくても分かりますが、私たちには言葉ではっきり言ってほしいです。

【埼玉校】ビッラ・エムディ・マスムさん(バングラデシュ男子)

Q、「世界の問題」をテーマに地球環境問題を語りましたね。

A、バングラデシュは家具を製造していますが、たくさんの木材を使いCO2を大量に排出しています。わたしが生まれ育ったバングラデシュの田舎では、水は(何回も繰り返し使える)ガラスのコップで飲みます。ところが都会へ出てきて驚いたのは、人々がペットボトルの水を買い、飲んだらそのまま捨てることです。私は都会にでてきて環境問題に気付いたのです。

Q、日本の地球環境問題への取り組みはどうですか。

A、私はいま日本のレストランでアルバイトをしていますが、燃えるゴミ、燃えないゴミに分別しています。仕事を通じて日本の環境問題への取り組みが学べるのです。日本では小学校のときから環境問題について教育を受けていると聞いています。

地球温暖化は深刻な問題です。温暖化で北極の氷が溶け、イタリアのベニスは温暖化で50年後には水没すると言われています。バングラデシュも少しずつですが環境問題への取り組みが始まっていますが、もっと関心を深めてほしいです。

<歌とダンス>

【浦和校】ライさん、アディカリさん、スミさん、マニサさん(ネパール男子/女子)

Q、ダンスの曲名は「きょう、私はあなたと会った」ですね。

A、このダンスは結婚式のときに踊るものです。みな、きれいな服を着て歌を歌ったり、おいしいものを食べたりします。

Q、結婚式以外ではどういう時にダンスしますか。

A、大きなお祭りや、仕事のあとみなで集まり踊ります。ネパールでは家族や友達をとても大切にします。おいしいものをつくり隣近所にあげるのでお金もかかりません。ネパールでは日本のように1人で住むことはありません。家族で住みます。日本とは99%習慣が違いますね。

Q、ダンスした感想は?

A、ダンスをするチャンスをいただき、みなさんに楽しんでもらいました。自分の国の結婚式のスタイルを伝えることができてよかったです。

【浦和校・東京校】イシタさん、ビーリスさん(スリランカ男子)

Q、歌の題名は?

A、Man Italiyaです。日本に住むスリランカ人は、富士山や東京、大阪など日本のきれいなところをこの曲にのせて歌います。歌うことで日本での勉強や労働など辛さを吹き飛ばすのです。

Q、どういう時に歌いますか。

A、パーティーで歌うほか、ミュージカルのバックミュージックでも流れます。

【埼玉校】デマ・サンゲイさん、ガレイ・アンジュさん(ブータン女子)

Q、ダンスのテーマは何ですか。

A、ダンスの曲は「Sha Dang Thra」で、恋を表現すたものです。恋人といっしょになったときのうれしい気持ちを表します。

Q、踊るのは恋人といっしょのときだけですか。

A、お祭りや学校行事でも踊ります。ダンスのテーマは恋人ですが、王様や国家に対しても「ありがとう」の意味を込めてダンスをするのです。王様の誕生日のときも踊ります。

【埼玉校】ミヤ・エムディ・スヘルさん、エムディ・ハシブルさん、ホサイン・エムディ・ビッラさん(バングラデッシュ男子)

Q、何の歌を歌いましたか。

A、バングラデシュの国歌を歌いました。題名は「Amar Sonar Bangla」です。私たちの国のことを知ってほしいと思い国歌を歌いました。

Q、この国歌にはどういう意味が込められていますか。

A、私たちが国を愛していることを歌っています。歌ではバングラデシュのきれいな場所や主な産業である農業について四季折々の風景を交えて紹介しています。わたしたちが故郷を懐かしむ気持ちも込められているのですよ。

Q、そういえば、バングラデシュの国旗は日本の日の丸とそっくりですね。

A、似ていますが、バングラデシュの国旗と日本の国旗は関係ありません。旗の緑色は豊かな大地、赤い丸は独立戦争で亡くなった人々の血を表しています。独立戦争では300万人の人々が亡くなりました。

【埼玉校】ハルダル・タンマさん、他5名(インド男子)

Q、「JANA GANA MANA」というタイトルで歌を歌いましたね。

A、これはインドの国歌です。歌詞にはインドの山河、海など自然や、有名な場所が書かれており、母なるインドを表現しています。私たちみんなインドが好きですから、この国歌を歌います。

Q、母国インドでは、どういうときに歌いますか。

A、学校が始まるときや、クリケット、サッカーなどスポーツの試合のときは必ず歌いますね。軍隊のパレードでもよく歌われます。献血のイベントでも歌いますね。

【編集者からひとこと】

インタビュー記事、みなさん、読んでどうでしたか。各校の学生が集まる機会はそう多くはないのですが、いろいろな国の歌や踊りをみたり聞いたりして、様々な文化や習慣があること、スピーチを聞いてもいろいろな課題があることが分かりました。多文化共生という言葉があります。互いのお国柄を理解しあい、日本語を勉強するともっと楽しくなると思いますよ。

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